共有持分とは、不動産を複数人で共有するとき、各共有者がもつ所有権をいいます。
共有持分を相続すると、共有不動産から発生する利益も共有・分配されるとともに、管理責任も負うことになります。
共有不動産は,共有者間の関係が良好でなくなった場合、その共有物件の処分や、管理や処分の方針が違ってくると問題が生じます。
そのため、共有持分は通常の不動産相場の半分近くに評価されます。

共有不動産の管理

共有不動産の管理には、他の共有者の協力が必要です。
共有物の修理等や不法占拠者への明渡し請求等などの保存行為は共有者が単独でもできますが、共有物の売却などの変更、使用借権、賃借権などを設定する利用行為などには他共有者の一定数の同意が必要です。

共有持分は相続放棄できる

共有持分の相続放棄はできます。
メリットとしては

①相続税を支払わなくてよい

共有持分を相続すると、その相続人が「新たな共有者」となり、固定資産税が課せられますが、相続放棄することで課税を受けることはありません。

②他共有者とのトラブルを解消できる

共有不動産の管理に伴い発生する諸問題から開放されます。
デメリットとしては
財産と負債両方の相続権を手放す必要があり、共有持分だけを相続放棄して、他の遺産を相続することはできません。

共有持分の放棄

持分の放棄は単独でできる行為です。
共有持分を放棄すると、放棄された持分は他の共有者の持分に帰属することになります。
残された共有者が複数の場合には、各共有持分の割合に従って持分が帰属します。
共有持分の放棄を登記するには他の共有者の協力が必要(共同申請)です。